おふくろの味。
私は実のお母さんの料理が好きではありません。
原因はハッキリしています。
世の奥様方というのはまあ健気なもので、旦那さんの好みに味をカスタマイズするものです。
旦那がバカ舌だと料理もベクトルが狂う。
ウチの場合は異常に塩辛い、もちろんオヤジの好みです。
"サバの塩焼き"というより"サバ風味の塩"
"肉じゃが"というより"肉と芋入りの醤油"
素のトンカツが何故あんなにしょっぱいのか未だに理解できん。
少ないオカズでご飯をかき込みたいたいと言う発想の貧しさから来るものでしょうが…
「そんな食生活でも健康ならいいんじゃない?」
健康ならまぁ問題ないですけどね、当然のごとく高血圧で糖尿病です。そりゃそうなるわね。
50代からほとんど働けてないくらいだから。
母親は今のとこ健康なことから推察するに、加減して食べてたのかもしれん。
おふくろの味で衝撃的に美味しかったのは
"こてっちゃん"いわゆる味付けがされた味噌ホルモン。
フライパンでちょいと炒めるだけのやつね。
お母さんがなるべく味付けに参加しないほうが美味しくなる。
ちなみに味噌汁も卵焼きも異常に塩辛いですから。
こうして目を閉じておふくろの味を思い出すと…
しょっぱい痰が喉に絡んで来る。