藤野さん日記 Ⅴ

藤野ひとみと申します。長いことやってる女装子です。ブログは5度目の移行になります。

「働かない二人」というニート漫画。

ある漫画を読んであの頃の気分を思い出した。

私は10代の頃に引きこもりをしていた経験がありますよ。

たまに芸能人なんかが曰う

「ワタシ引きこもりなんですよー、お休みの日はどこも行かない…」

いやそんな比喩的な引きこもりじゃなくて

私のは本物、社会問題のヤツ。

私はかつて社会問題でした、ある意味今もそうかもしれんが(苦笑)

 


もう30年前になりますかね。

当時は"ニート"なんて言葉は無く、"引きこもり"という言葉さえ流通して無かった。

時代の先端を行っていたと言えなくもない。

 


どんな生活かといえば、

まず昼夜が逆転します。午前8時ごろ寝て午後4時過ぎてから起きます。

深夜によくつまんない映画をやってて…

後はゲームです、わずかばかり小遣いをもらっていたので安売りのゲームをチマチマと。

お気楽かといえばそうでもなく、焦りや不安ばかりでした。

人と接するのも怖かったし。

 


当事者だと共感する気分がよく描かれてる。

まさか作者さんが引きこもりだったのかどうかわかりませんが…。

 


ちなみに私が引きこもりを終わらせた原因は

スーパーファミコン」の登場です。

私の小遣いはひと月3000円、ジャンプとファミ通を買うと残りは1500円。

当時は量販店で週末にゲームの安売りをしてくれたんです。

先着30本限定で980円とか、在庫処分品ですね。

ひと月に1〜2本は新しいゲームが買えて、それでヒマを繋いでいた。

ところがスーパーファミコン…本体が25000円でソフトが5000円以上。

2年くらい新しいゲームを買わずに耐えたら買えそう…いやームリムリ。

 


スーパーファミコンの発売が1990年11月21日でしたが、もう12月1日から働く段取りをしてましたよ。

3年に及ぶニート生活はあえなく終了。

ひょんなことで人生変わるもんですね。

働き始めると、働くのは全然苦にならなかった。

とにかくお金が欲しかったんで何も気にならない。

ついでに言うと仕事はすごく出来て、速くて正確なのはすごく褒められましたよ。

 


ニートだからって"イコール無能"では無いんでしょうね。