「働かない二人」というニート漫画。
ある漫画を読んであの頃の気分を思い出した。
私は10代の頃に引きこもりをしていた経験がありますよ。
たまに芸能人なんかが曰う
「ワタシ引きこもりなんですよー、お休みの日はどこも行かない…」
いやそんな比喩的な引きこもりじゃなくて
私のは本物、社会問題のヤツ。
私はかつて社会問題でした、ある意味今もそうかもしれんが(苦笑)
もう30年前になりますかね。
当時は"ニート"なんて言葉は無く、"引きこもり"という言葉さえ流通して無かった。
時代の先端を行っていたと言えなくもない。
どんな生活かといえば、
まず昼夜が逆転します。午前8時ごろ寝て午後4時過ぎてから起きます。
深夜によくつまんない映画をやってて…
後はゲームです、わずかばかり小遣いをもらっていたので安売りのゲームをチマチマと。
お気楽かといえばそうでもなく、焦りや不安ばかりでした。
人と接するのも怖かったし。
当事者だと共感する気分がよく描かれてる。
まさか作者さんが引きこもりだったのかどうかわかりませんが…。
ちなみに私が引きこもりを終わらせた原因は
「スーパーファミコン」の登場です。
私の小遣いはひと月3000円、ジャンプとファミ通を買うと残りは1500円。
当時は量販店で週末にゲームの安売りをしてくれたんです。
先着30本限定で980円とか、在庫処分品ですね。
ひと月に1〜2本は新しいゲームが買えて、それでヒマを繋いでいた。
ところがスーパーファミコン…本体が25000円でソフトが5000円以上。
2年くらい新しいゲームを買わずに耐えたら買えそう…いやームリムリ。
スーパーファミコンの発売が1990年11月21日でしたが、もう12月1日から働く段取りをしてましたよ。
3年に及ぶニート生活はあえなく終了。
ひょんなことで人生変わるもんですね。
働き始めると、働くのは全然苦にならなかった。
とにかくお金が欲しかったんで何も気にならない。
ついでに言うと仕事はすごく出来て、速くて正確なのはすごく褒められましたよ。
ニートだからって"イコール無能"では無いんでしょうね。